01:■日経産業新聞 2004年7月7日(水曜日)に掲載

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免震事業で新会社 川口金属 構造設計や装置販売


nikkeisangyo040707.jpg 川口金属工業は建築物の地震対策として制震・免震構造の設計や装置販売を行う新会社「川口テクノソリューション」(埼玉県川口市)を設立した。自社技術を活用して制震・免震ビジネスに進出、新たな収益源に育てていく。
 新会社は既存建物に設置する「アドバンス制震システム」と、新築建物の基礎免震に使う「多段型摩擦ダンパー」を建設会社などに売り込んでいく。
 アドバンス制震システムは、建物の柱・梁(はり)の骨組みに、油の粘りを利用したオイルダンパー方式の制震装置を設置して、地震などによる揺れを低減し建物の安全性・居住性を高める仕組み。
 従来の制震装置に比べ地震による建物の変位を二~三倍に増幅でき、揺れを効率的にオイルダンパーで吸収できるという。このため設置個数が減り、コストも安くなる。ダンパーの構造など周辺技術について特許を出願した。
 多段型摩擦ダンパーは、上部構造物に取り付けられたアームを上下の加圧板ではさみ、皿ばねを用いたボルトを取り付けることにより、摩擦力を利用して免震効果を生じさせる。
 新会社はまず学校や商業ビルのリニューアルなど耐震補強事業を手がけ、新築の免震建物にも参入していく。専門のエンジニア十人を配置し、四年後には年二十億円の売り上げをめざす。