06:■日本経済新聞(37頁)2005年9月27日(火曜日)に掲載

【記事全文】

制震システム 学校納入相次ぐ 川口金属 短工期武器に攻勢


media050927.jpg 橋梁(きょうりょう)部品最大手の川口金属工業は地震時に建物の揺れを抑える制震システムを学校へ相次いで納入している。このほど川口市の中学校と熊本県の小学校で施工を完了した。今年度中には都内と埼玉県内にある二大学にも納入する。従来の耐震補強の工法に比べて短期間で施工できる利点を生かし、攻勢をかける。
 納入している「アドバンス制震システム」は子会社の川口テクノソリューション(川口市)が設計、川口金属工業が製造している。同システムは地震の揺れに伴う衝撃を吸収するダンパーという装置を組み込んでいるのがポイント。地震のエネルギーを効率的に吸収し、建物の損傷や家具の転倒などを抑制する。
 従来工法に比べて設置が容易で工期も二分の一程度で済むとしている。例えば川口市内の中学校の案件では、従来工法ならば二カ月はかかるところを、七月末からの約1ヶ月間という夏休み期間内に施工が完了したという。
 今後は学校以外にも事務所ビルや共同住宅などの需要を掘り起こしていく方針。同社では二〇〇六年三月期中に二百基を納入し、約五億円の売り上げを目指す。さらに〇七年三学期には納入件数を今期比二倍の四百基にまで引き上げる考えだ。