15:■週刊鋼構造ジャーナル 2009年4月6日 No.1399 24頁に掲載

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耐震補強工法「ADブレース」を開発 鋼管ブレース採用し、長さの微調整が可能


janaru_200904.jpgjanaru_200904_2.jpg川金テクノソリューション(旧・川口テクノソリューション)は、鋼管ブレースによる耐震補強工法「ADブレース」を開発、3月27日付でベターリビングの一般評定(CBL-SS003-08号)を取得し、本格営業を開始した。
 ADブレースは、主力商品のアドバンス制震装置の技術を応用して開発した耐震補強用の鋼管ブレース。両端をピン接合としたシンプルな構造で、ターンバックル機構の採用により長さの微調整が可能なため、取り付けなど施工性に優れているのが特徴。3種類のクレビス(鋼管径φ146.0、190.7、244.5)と3種類の鋼管(材質=STK400、STKN400B、STKM13A)の組み合わせにより、建物に最適なブレース選択ができる。
 このほかの特徴は(1)H形鋼を用いた従来のブレースに比べて鋭角部やボルトの露出が少なく、安全性が高い。(2)主要部材が鋼管なため威圧感が少なく意匠性が良い。(3)ターンバックル機構でピン間距離±20ミリの範囲で調整できる、など。クレビスはJIS規格の鋳鋼SCW620を採用し、ピン(SCM435)は大臣認定を取得している。
 川金テクノは耐震補強事業を強化し、主力のアドバンス制震システムはビルや学校、寺社、消防署、病院などの耐震補強に採用されるなど実績を多く持つ。ADブレースは耐震補強工法の多様なニーズに対応し、すでに学校施設や会館、情報基盤センター、銀行など公共性の高い建物に9件以上採用されている。
 ADブレースの開発により接合工法「ダブジョイント」の販売も強化する。同工法は耐震補強で一般に用いられる高力ボルト接合に替わる新技術で、接合部に凸形と凹形の鋳鋼部品を採用、それらをはめ込み高力ボルトで締め付ける新工法。ボルトの頭が外側に出ないため施工後の安全性に優れ、意匠性も高い。ADブレースやアドバンス制震システムは、耐震補強用の外枠「ダブジョイント」と組み合わせることにより、施工性・安全性の高い耐震補強工事を可能にする。ダブジョイントは他の補強工法との組み合わせが可能で、フレキシビリティーも高い。ADブレースはボンドエンジニアリングなどを通じて販売を強化する。